後悔しないために

福島県沖地震-被害

後悔しないために
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『令和4年3月16日の福島県沖を震源とする地震による災害』にかかる被害に遭われ

た地域のみなさまにおかれましては心よりお見舞い申しあげます。

こんにちは。

少し遡りますが3月16日(水)23:36福島県沖で最大震度6強 M7.3の地震が発生致しました。

就寝中でしたが緊急地震速報と共に激しい揺れが。

揺れはいったん収まったかと思いきや更に激しい揺れがあり、横揺れ・縦揺れ共に体感し、

家が倒壊するのではという位揺れました。

1年あたりの地震の発生数は依然として東北地方太平洋沖地震前より多い状態が続いており

現状程度の地震活動は当分の間続くと言われています。2021 年2月以降今回の地震のほか

2021 年2月13 日に福島県沖で M7.3 の地震、3月 20 日に宮城県沖で M6.9 の地震、

5月1日に宮城県沖で M6.8 の地震が発生しています。

 この地域は、30年以内の大地震発生確率ほぼ100%と何十年前から言われていますが、

こんなに連発するとは誰もが予測してなかったのでは?

 急に来るので気を付けようが無いですが、家具を低く、高所の荷物は移動する

ち出し袋に非常用品をそろえる。断水に備えお風呂の水は満水にしておく。

(トイレ、その他排水用)など何時どこで地震が来ても、安全第一を心掛け、その時のために

備えをしましょう。

最近、新築・リフォームでタンクレストイレを設置された方は、断水時の排水方法を取扱説明

書で必ず確認した方が良いです。排水弁を手動でオープンにしないまま排水してしまうと洪水

になってしまう便器も存在します

我が家のインスペクション《建物状況調査》

 我が家は、昭和56年以前に建築された建物であり、建築基準法に定める耐震基準が強化さ

れる前のいわゆる「旧耐震基準」によって建築され、耐震性が不十分な時期の建築です。

しかし今回、改めて建築確認を見てみると、県の建築指導課の赤描き修正が多数あり、建築基

準法改正を念頭に構造修正の指導後に許可された形跡がみられました。基礎も当時は鉄筋は

無筋仕様ですが、確認申請、施工図とも鉄筋コンクリート布基礎でした。

 いい意味で仕様を向上して頂き、指導の有り難さを実感致しました。

 我が家は大丈夫かなと思い、ぱっと見被害は無いかなと思っていました。

しかし家を一周してみると外壁に新しいクラックを多数発見!

 きちんとインスペクション【建物状況調査】しなければと思い2時間ほど実施致しました

インスペクションシート-1
インスペクションシート-2
インスペクションシート-3

上記インスペクションシートは10枚有りますが、抜粋3頁のみ掲載させて頂きます。

番箇所の多かった被害は外壁のクラックです

我が家はラスカット(モルタル下地合板)施工のため、クラックで空隙部が発生すると防水が

確保出来ず、必ず雨水浸入が発生するはずです。

(ラスカット板相互はシーリングで防水しているので今回の地震でかなりの箇所が破断してい

ます。)

NODA ラスカット製品情報: https://www.noda-co.jp/products/base_material/lathcut.html

被害の大きい箇所は、劣化していた土台と基礎アンカーボルト緊結部分が地震動が原因で土台

が破断した事象です。1階の1/4範囲に《基礎と土台の軽微なズレ》発生を確認致しまし

その他、確認事項はインスペクションシート-1をご参照頂ければと思います。

我が家の耐震診断《一般診断法》

我が家は当時のこだわりで中庭を中心としたコの字型配置の建物で、好き放題間取りの希望を

取り込んでいます。現代の建築基準法基準からは到底許可されない構造の間取りです。

(窓、開口部ばかりで余った位置を耐震壁にしている為。)

新しいお住まいを通りすがりに見ても壁・窓・壁・窓》の組み合わせですが、

我が家は《窓・窓・窓・窓》で1階南面はすべて開口部です!

 近年熊本地震以降、直下型地震で何故新築家屋の倒壊が発生したかの結果、壁直下率を念頭

に設計されているかであります

 直下率は、2階の間仕切り壁のうち、1階間仕切り壁に揃っている割合』です

その割合 の60%以上が設置基準です。またバランス良く配置されているかが併せて重要で

す。 直下率を念頭に我が家を見ると、ほぼ2階は宙に浮いた設計となっており改めて

恐ろしさを感じます

平面図ー耐震壁記載
我が家耐震診断ー一般診断法 1階
我が家耐震診断ー一般診断法 2階

我が家の耐震診断ー一般診断法の結果は

 X      Y      X      Y   全体  
1階0.27    1.78    0.00    0.37   0.30
2階0.98    0.58    0.91    0.46   0.49 
耐震診断ー一般診断法 結果

耐震診断はすべてのX-Y共に1.5以上の評点を満たすことで

《倒壊しない》判定となります。

0.7未満の場合は《倒壊する可能性が高い》判定となります。

我が家の損害調査ー地震保険

基礎、外壁クラックが発生しているため、加入している損害保険会社さんへ連絡をとり、

現状の確認を依頼致しました。

損害保険会社の調査員さんが来宅され、両者で現況確認を行いました

 結果、我が家の損害評価は15%の一部損でした。(下記、上段の表の一番下に記載あり)

地震の被害算定はリノベーション現況調査の劣化・被害の程度と違い独特の算出方式での査定

でした。

屋根(瓦の崩れ)、柱(柱が折れた)、外壁(壁が崩れ落ちた)、基礎(クラックが入った)

等で内装の傷みや設備機器の破損等は関係ないようです。

回の地震被害は、昨年2月13 日の福島県沖 M7.3 の地震より相当の件数があるそうです。

来訪の調査員さんはかなり遠方からの応援要員で6月いっぱい予定が入っているとの

被害が心配な方は加入されている保険会社さんに早めに連絡を取った方がよいと思います。

地震保険についての算定基準(概要)

これからも地震は続くと思いますが、出来る備えで少しでも被害・避難リスクを減らせればと

強く思いました。皆様も何卒、お気をつけ下さい。

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